便秘は3つの種類がある

便意がこなくて排泄できない直腸性便秘

便意がこなくて排泄できない直腸性便秘

直腸性便秘とは、便が直腸に達しているのにもかかわらず、便意がうまく伝わらないため便の回数が減ってしまったり、便がカチカチに硬くなってしまう状態です。肛門近くにある直腸には便意を脳に伝えるセンサーがあり、便がやって来るとその圧力によって脳が理解し、「便意」が起こります。

しかし、便意があるのにトイレに行けない事情で便意に気付かないフリをして排便をしないと、センサーからの信号が脳に伝わりにくくなります。それを放置すると、肛門に便が達しているのにうまく伝わらず、便が出にくくなります。そうすると中に溜まっている便の水分が減り、どんどん固くなります。その結果、便秘として症状が現れてしまいます。

便秘を治そうとして、むやみにトイレに入っていきんでもなかなか便が出ない場合、まだ便が降りてきていないので意味がありません。便秘の治療法の中には、決まった時間にトイレに入り座るという行動を毎日習慣化すると言いますが、便が直腸にあるのが分からないという場合のみ有効なのです。

腸の活動が鈍くなる弛緩性便秘が40代以上の女性に一番多い

腸の活動が鈍くなる弛緩性便秘が40代以上の女性に一番多い

女性は男性に比べ筋力が弱いという特徴があります。特に腹筋が弱いということは、大腸に入ってきたものを移動させようとするぜんどう運動に影響を及ぼします。腸の内部で、便の塊を移動させる力が弱くなってしまうため、腹筋が弱いと便秘になりやすいのです。

さらに、ホルモンバランスの影響も関係しています。女性の月経をコントロールしているホルモンには、エストロゲンの分泌を促す卵胞ホルモンと、プロゲステロンの分泌を促す黄体ホルモンがあります。この黄体ホルモンには、妊娠の準備をする働きと、腸のぜんどう運動を抑制する働きがあります。月経サイクルの後半、排卵後~月経直前まで黄体ホルモンの分泌が増加傾向にあります。多くの女性が、月経前に便秘になりやすいと感じる原因です。

このようなことが影響し、女性の方が便秘になりやすいと言われています。また、女性は40代以降になると副交感神経の働きが低下し始め、腸がうまく動かなくなり、便秘になりやすい体に変化していきます。下剤や浣腸を使って排便しても、腸の働きは改善されないので、便秘の解消には繋がりません。

腸は動いているのにスムーズに排便できないのが痙攣性便秘

腸は動いているのにスムーズに排便できないのが痙攣性便秘

痙攣性便秘は、ストレスにより自律神経が乱れて、腸の運動がひきつったようになり、便の通りが悪くなって起こります。交感神経が過度に作用することによって、腸管が緊張し過ぎて正常な働きができません。そのために便が腸内でうまく運ばれずに、ウサギのフンのようなコロコロとした便になったり、下痢と便秘を交互に繰り返すことがあります。

また、比較的若年層に多い便秘とされており、腹痛が伴うことがあります。この場合、不溶性の食物繊維(根菜、緑黄色野菜、きのこ、豆類など)は大腸への刺激が強いため、症状が悪化する恐れがあるので摂取は控えましょう。下剤の乱用をしている人や過敏性腸炎などが関連していることが分かっています。