腸内環境は健康のバロメーター

排便のメカニズムを知ろう

排便のメカニズムを知ろう

排便は、食事、運動、ストレスの影響をまともに受けやすいと言われています。正常な排便は起床時から少しずつ準備が始まり、便の運搬が始まります。また、朝食を摂ることで大腸の運動をさらに促します。このような反射活動によって、バラバラになっている便は直腸に向かっていくにつれ便の塊となります。便の塊が直腸に流されて内壁が伸びたり縮んだりし、移動を繰り返すことによって粘膜をうまく刺激します。そして、排便反射が起こり便の塊の移動は、よりいっそう活発化します。安静時の移動速度は結腸のぜんどうにより約0.1cm/分ですが、排便反射が積極的に起こると大きなぜんどうが始まり、約200倍の21~24cm/分で輸送されます。

この時、排便をすることが困難で我慢をしてしまうと、排便を抑制してしまうセンサーが骨盤や陰部の神経に伝わります。センサーにより、内肛門括約筋や外肛門括約筋を緊張させて便意をなくしてしまいます。排便を我慢する人は、やがて排便を抑制するセンサーにより便意を感じにくくなってしまい、慢性便秘症になりやすくなります。

1日1回排便していれば本当に健康?

1日1回排便していれば本当に健康?

一般的に、健康な人で1日~1日半に1回排便があります。食事の量や性別、体形などにより2~3日に1回、逆に1日に2~3回という人もいるでしょう。しかし、便の量や回数には個人差があり、毎日お通じがなくても便秘というわけではありません。

便秘かそうでないかのポイントは、残便感やお腹のハリ、排便時の苦痛によります。つまり、するんと気持ちよく出ないことや、排便後にスッキリしない状態であれば便秘と言えます。便は、食べ物から栄養を取り除いたカスや生きた腸内細菌、新陳代謝によってはがれ落ちた腸粘膜などでできています。理想的な便は「バナナうんち」です。いきまずにするんと出て、色は黄色から黄褐色でにおいもほどほどです。この便の水分量は、なんと約80%もあります。便秘になると、色は黒褐色になりにおいはツンとした悪臭となります。「カチカチうんち」となり、水分量は60%まで落ち込みます。