乳酸菌と相性抜群な酪酸菌ってなに?

ぬか漬けやチーズに含まれる酪酸菌

ぬか漬けやチーズに含まれる酪酸菌

酪酸菌は、定期的に摂ることでやせ体質に導いてくれて、ダイエット効果が高い菌として知られています。脂肪を燃焼させる短鎖脂肪酸を作り出すことと、腸内環境のバランスを整えてくれる働きがあります。生命力の強い菌なので、胃などの厳しい環境下でも死ぬことはなく、生きたまま腸に届いてくれます。

また、腸内フローラに酪酸菌が多いと、免疫力の向上やアレルギー症状などの緩和に効果があると話題になっています。美容や健康業界で注目の集まっている菌と言っても過言ではないでしょう。そんな素晴らしい酪酸菌ですが、食品から摂ることができます。代表的な食品として、チーズやぬか漬け発酵食品があります。ぬか漬けには、酪酸菌のほか乳酸菌も含まれているので、野菜をそのまま食べるよりも栄養価が向上するので、効率的に栄養補給ができる食品です。ただ、食品に含まれる酪酸菌はごく少量なので、サプリメントで補うことで効果が高まります。

生きたまま腸に届き悪玉菌を減らし、活性を促す

生きたまま腸に届き悪玉菌を減らし、活性を促す

一般的に酪酸菌は善玉菌に分類され、腸内フローラにはぜひとも取り入れたい菌です。芽胞という状態になる酪酸菌は、非常に生命力が強く多くのピンチを耐え抜きます。100℃の環境に5分置かれても30%は生存することができます。消毒薬などにも強く、むしろ殺菌することが難しいくらい強い特徴があります。また、胃酸の中に1時間置かれたとしても影響を受けないことでも知られています。胃酸や胆汁酸に余裕で耐えて、生きたまま大腸に到達する頼もしい菌なのです。

酪酸菌は腸内まで生きて到達し、酪酸や酢酸、ビタミンB群を産生することでビフィズス菌や乳酸菌などの発育を助長し、悪玉菌の発育を抑制します。酪酸や酢酸が産生されれば腸内が酸性に傾いて、悪玉菌が住みにくい環境になるためです。酪酸菌は有益な腸内細菌の栄養源になり、活性を促したりするのでプレバイオティクスに分類されます。酪酸菌は大腸のエネルギー源となり、ぜんどう運動を活性化させ、便の排泄を促します。

抗菌力が強く多様なビタミンを作り出す

抗菌力が強く多様なビタミンを作り出す

人間と腸内細菌は共生関係にあります。人間は腸内細菌に食糧とすみかを与え、腸内細菌はそれをもらって様々な代謝物を作り出しています。善玉菌は炭水化物などの糖を吸収して、乳酸・酪酸などの有機酸を作りだし、これにより腸内を酸性にし悪玉菌の増殖を抑制します。人間の体内に外敵の侵入がないように、抗菌力を発揮し悪玉菌の増殖を抑えたり、腐敗物質を分解して腸のぜんどう運動を盛んにします。特にすごいのは、ビタミンB群やビオチンやステロイドホルモンの合成により様々な物質を創り出すこともできるのです。

さらに、腸管の免疫機能の強化や活性化、コレステロールの低減、消化活動の促進などがあり、人間の健康維持に一役買っています。腸内細菌の働きは、人間にとって欠かせないものであり、人間自体の存在を支えていたのです。

テレビでも話題!腸の活動を促してくれる短鎖脂肪酸

テレビでも話題!腸の活動を促してくれる短鎖脂肪酸

今、テレビで話題の短鎖脂肪酸ですが、脂肪酸とは油脂を構成する成分であり約数十個の炭素が鎖のように繋がった構造をしています。その中でも、6個以下の炭素が繋がっているものが短鎖脂肪酸と呼ばれており、酪酸、酢酸、プロピオン酸が含まれています。

人間の大腸において、食物繊維やオリゴ糖は消化されにくいので、それを用いて腸内細菌が発酵することにより、短鎖脂肪酸が生成されます。大部分は大腸の粘膜組織から吸収され、細胞の増殖や粘液の分泌、水やミネラル分を吸収するためのエネルギー源として利用されています。その一部は血流に乗り、全身に運ばれ、肝臓や腎臓、筋肉などの組織の中で、エネルギー源や脂肪を合成する材料として利用されています。

酪酸は、大腸で主要な栄養素として消費されますが、ヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤として、遺伝子の発現に介入することも知られています。その他にも、腸内を弱酸性の環境にすることで有害な菌の増殖を抑制する働き、大腸の粘膜を刺激してセンサーを働かせてぜんどう運動を促進する働き、人の免疫反応を制御する働きなど様々な機能があります。